開封前
メカニズムの作動で、磁気テープを移動し、磁気を変化を利用してヘッドに起電力を発生させる。この発生した電気信号を増幅回路の入力端子に送られる。
次の回路図のように特性の異なるトランジスタ(NPN型・PNP型)を組み合わせて小信号増幅された電気信号をプラス側とマイナス側に分けてそれぞれ増幅する。そして、中心点(それぞれのエミット)から電流信号と取り出す。
入力信号の歪みが消されて、シングルに比べて音質がよく、出力も約4倍になる。
帰還型回路とは、2段目のエミッタから抵抗を通り、1段目のベースへ戻る回路のことである。こうすることで、一度増幅した信号を前段のトランジスタへ戻して、再び増幅することができる。結果として、自動的に増幅度が調整され、入力信号の強弱・音質が改善される。
磁気ヘッドはコイルと鉄心からできている。磁気テープを着磁(録音)したり、テープから磁気の変化を検出し、電気信号に変えて増幅器へ送る働きをする。
再生ヘッド・録音ヘッド・消去ヘッドなどがあるが、K-501では再生専用なので再生ヘッドのひとつしかない。
カセットプレイヤは増幅回路の他にメカニズム・電源回路から構成される。
機械装置
ガバナ回路
部品
回路図
1:基板の左上部分はいらないのでカットしておく。
2:基板に部品をはんだ付けしていく。電界コンデンサやダイオードの極性に注意する。
さらに、IC取り付け方向に注意しなければならない(説明書に向きについて書かれてないので、ここで悩んでしまった)。ICの文字が書いてある方を基板の内側に向けること。
電池接点の取り付け方向にも注意。基板がケースに一度軽くセットしてみれば、どのように接続すべきか推測できるだろう。
3:基板をケースにセットし、モーターのコードとヘッドのコードを基板にはんだ付けする。きちんと基板をセットしないと、再生スイッチを入れてもマイクロスイッチがうまく入らないためモーターが周らないので注意。
4:試験・調整を行う。
実際に録音済みのテープをセットして、聞きながらスピードを調整するとよい。
5:完成。
もし動作しなかった場合、次の対応表を参考にして診断・治療する。