目次 †
サンドペーパー †
- 金属や木を滑らかにするための研磨道具。
- 生地となる紙や布に研磨剤を接着剤で均等に塗布したもの。
- 使っているうちに、研磨剤に当たる素材が剥離したり、目詰まりを起こし、性能は下がっていく。
- 湿度に弱く、特に湿度の高いは、生地自体が柔らかくなり、研磨剤が剥離しやすい。
- 紙製のサンドペーパーは安価だが、耐久性に乏しい。
- 布製のサンドペーパーは耐久性に強く、折り曲げに強い。
- 耐水サンドペーパーは水で磨き屑を流すことができ、目詰まりを起こさない。
- しかし、木工製品の研磨に水を流しながらの耐水サンドペーパーの利用はできない。
- 耐水サンドペーパーは水まわりなどの汚れ落としに使える。
- 基本的には1500番か、それが手に入らなければ1200番を使う。
- ペーパーに水をつけてこするが、手を洗う固形石鹸を付けると、マイルドになり、しかも汚れ落とし効果も高まる。
- サンドペーパーの研磨剤の粗さは、番号によって区別される。
- 番号の前に「#」という記号が付くが、これは「メッシュ」と呼ぶ。
- 番号が大きくなるほど細かくなる。
- #100のサンドペーパーでは1インチ当たり100の網目をくぐった研磨砥粒を使用していることを意味する。
- 塗装の鏡面仕上げ用に12,000番(Micro Mesh Kit)がある。
- サンドペーパーホルダーにセットしてサンドペーパーを使えば、磨きムラを防止できる。
- 厚めの木片でもサンドペーパーホルダーの代用にできる。
サンドペーパー利用による対象物別の研磨 †
木材 †
金属 †
- 金属加工用は研磨対象となる材料によって、使用に向くサンドペーパーの番号は異なる。
アルミ板 †
- 無線機やアンプなどのパネルにアルミ板をそのまま利用すると、手垢が付きやすく見栄えに問題がある。そこで、アルミ板をサンドペーパーでヘアーライン仕上げに加工するとよい。
- 200〜240番程度の耐水サンドペーパーをサンドペーパーホルダーにセットし、水道水を流しながら一方向へ直線的に磨く。
- 力の入れ具合は均一で、一方向に磨く。戻すときには磨かない。
- 穴開け加工がされていない状態から磨いておくとよい。
- 加工後だと穴の周辺で均一に力が入らず、ムラができやすい。
- 「ヘアーライン仕上げ」→「穴開け加工」→「レタリング」→「コーティング剤を塗布」(酸化防止・レタリングの剥がれ防止)の手順で行う。
陶磁器 †
- 陶磁器用と書いてある耐水サンドペーパーを使えば、便器やタイルの黄ばみ・水垢落としに使える。
鉱物・鉱石・岩石 †
石灰岩 †
- #40〜80のサンドペーパー、#600と#1200の耐水サンドペーパーの3種類を用いる。
- 仕上げはフェルトを板に貼り付け、そこに(車の塗装部分のつや出しで使う)液体コンパウンドを垂らして、石灰岩をこすりつける。
- 超微粒子・平均直径0.5ミクロンで、アルミナ使用のものが300mlぐらいで\1,000弱でカー用品店で売られている。
琥珀 †
水晶 †
- 水晶のモース硬度は7なので、かなり硬い鉱物である。そのためサンドペーパーで磨くのは難しい。
- 磨くならば、水晶より硬度の大きいアルミナ粉末を使うとよい。
その他 †
- 鉄の赤錆を落とすときは、100番以下の目のとても粗いサンドペーパーを用いる。
参考文献 †