目次 †
システム開発の大まかな流れ †
- 計画
- 何をシステム化するのか。どのような手順で設計していくか。
- 現状分析
- 現システムの利点・欠点を調査。入出力帳票類の調査。関係各部署に聞き込み調査。
- 分析
- 改善可能な仕事、可能性の検討。機械化の可能性の検討。
- システム対象の決定
- システム化できる対象を絞り込む。日程、分担、人員、その他を計画。
- 設計
- 作成
- システムの作成。プログラムの作成(コーディング)、デバッグ。
- テスト
- 利用開始
- 数ヶ月のテストの後、本稼働に入る。ここで出てくる問題点は次回改善のときに役立てるように文書化し、フィードバックする。
システム設計において行う事項 †
- 外部設計
- 外部仕様書
- システムテスト仕様書
- 運用テスト仕様書
- 外部設計レビュー
- 外部設計レビュー報告書
- 外部設計の内容が適正かどうかのりサーチとレビュー。
- 内部(プログラム)設計
- 内部仕様書
- 外部仕様書に基づきプログラムの使用を定義する。
- 単体(モジュール)テスト仕様書
- 個々のプログラム(モジュール)テスト方法を定義する。
- 結合テスト仕様書
- 内部(プログラム)仕様書レビュー
- 内部設計レビュー報告書
- 内部設計の内容が適正かどうかのリサーチとレビュー。
- プログラム作成
内部設計で作成される詳細な帳票類 †
- システム仕様書
- システムのターンアラウンドタイムやメンテナンスなどについて定義する。
- プログラム一覧表
- システムがどのようなプログラムモジュールから構成されているかを定義する。
- 出力帳票一覧表
- ファイル仕様書
- ひとつのファイルがどのような項目で構成されるのかを定義する。
- プログラム仕様書
- 入出力ファイルとプログラムの関係、ファイルのアクセス技法などを定義する。
- 入出力にコードを使用する場合は、コード設計も必要となる。
- オペレーション仕様書
- プログラムの使用方法を簡単に定義する。
- これを詳細にしたものがいわゆるマニュアル(運用マニュアル)である。
- 流れ図
- ディスプレイレイアウト
- レコードレイアウト
- プリンティングレイアウト
- プリンタに出力する場合の帳票設計をする。
- 出力レイアウトをまとめてスペーシングチャートを使うこともある。
作業の証明 †
各工程には必ず目的の達成を証明する生産物が必要となる。
要件定義 | 要件定義書 |
設計 | 設計書 |
製造 | ソースコード |
試験 | 試験仕様書、障害処理表 |
納品 | 検収書 |
こうした生産物は前工程から次の工程へと受け渡されるだけでなく、対象関係にある工程と「こう作る」「こう作られている」という一対一関係ができあがる必要がある。つまり、製造工程を中心として、対象関係にある工程間をつなぐ掛け橋なのである。よって設計書とは試験時の確認項目が網羅されている文章ということになる。
プロセスモデルとコストモデル †
ソフトウェア開発には、ソフトウェアをどのようにして作るかという側面と、ソフトウェアを開発するのにいくらかかるか、その見積もりをする側面とがある。いかに作るかという捉え方をプロセスモデルと呼ぶ。これに対して、いくらかかるかという捉え方をコストモデルと呼ぶ。
- プロセスモデル
- ウォータフォールモデル
- 成長モデル
- プロトタイピングモデル
- スパイラルモデル
- 契約モデル
- プロセスプログラミング
- コストモデル
- ハルステッドモデル
- ファンクションポイント法
- COCOMO
参考文献 †
- 『SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ精巧のための30ヶ条』
- 『2005年版 出る順情報セキュリティアドミニストレータウォーク問過去問題集』
- 『平成12年度 【要点・重点】短期集中速攻対策 第1種』
- 『試験対策 要点整理 第2種情報処理』