ブラックホール †
- ブラックホールの存在を最初に考察したのはラプラスといわれている。
- ラプラスは天体からの脱出速度について考えた。
- 脱出速度とはその天体の引力に引き戻されないで宇宙に飛び出していくために必要な速度のことである。
- その天体が大きくなればなるほど、脱出速度は大きくなる。また、同じ質量なら、その天体が小さくなるほど、脱出速度は大きくなるという特徴がある。例えば、地球の脱出速度は秒速11.2kmである。
- そこでラプラスは太陽のような天体をどんどん小さくしたらどうなるのかを考えた。どんどん小さくすれば脱出速度はどんどん大きくなるので、十分小さくすれば光速を超えると考えることができる。脱出速度が光速を超えれば、そこから光は出てこれないわけなので、そのような天体は真っ暗になる。
- 当時はブラックホールという言葉はなかったが、これはブラックホールそのものである。
- ブラックホールを理論的に予言したのはオッペンハイマーたちである。
- ブラックホールという名前を与えたのはアメリカのホイラーである。
ブラックホールになるための条件 †
[法則]ブラックホールになるための条件
星が超新星爆発をした後に、残された物質の質量が太陽の10倍以上であること。
[補講]夜空に輝いている星は大部分が太陽と同じ主系列星であるため、その意味でブラックホールになるような巨大星は星の数ほどないということになる。 ◇
参考文献 †