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目次

教頭ワグナー事件

  • 1923年9月4日未明、ドイツのミュールハウゼン村で起こった事件。
  • 犯人は村付近の中学校の教頭ワグナー(当時37歳)である。
  • ワグナーは銃で村人たちを襲い、9人を射殺し、12人に重症を負わせた。
  • 精神異常による犯行であるため刑事責任無能力となり、ワグナーは64歳で病死するまで精神病院に収容されたが、院内で戯曲を1篇書いたと伝えられている。

犯行の動機

  • 逮捕されたワグナーは12年前にその村に近い小学校の教員をしていたが、ある夜(27歳の頃)泥酔して獣姦を犯したことがあり、住民がそれを噂して、転勤した先々にまで言いふらしていたので、たまりかねて犯行におよいんだという。
  • しかし、村人は12年前に彼が付近の小学校に勤務したことさえ記憶しておらず、この大量殺人事件は内攻的で過敏なワグナーの敏感関係妄想が積もりつもって爆発したものであることが判明する。

犯行後

  • 彼は犯行後、クレッチマーの師ガウプとヴォレンベルクの精神鑑定を受け、「精神病のために刑事責任無能力」とされて精神病院に収容され、64歳で死ぬまでそこに過ごした。
  • 妄想的態度は変わらなかったが、分裂症を思わせる人格の崩れはなく、院内で戯曲を書いたりした。
  • ガウプはこれをパラノイアとして報告したが、クレッチマーはこれを誇大性発展の典型として論じている。

参考文献

  • 『犯罪の心理学 なぜ、こんな事件が起こるのか』
  • 『犯罪心理学入門』(中公新書)