大抵の人は「未知の動物」と聞くと心躍るものがあるのではないでしょうか？実際私も大変興味がある。未知の動物といっても次のような分類ができる。
新種の宝庫として有力なのが、アマゾン・アフリカの熱帯雨林やイリヤンジャヤ（ニューギニア島西半部）である。アマゾンの密林の上部（葉が茂っている地上から何十メートル上）には地上とは異なる種の昆虫が存在する可能性が大きい。
昔、研究者は魚市場を回って「珍しい魚は揚がっていないか」と探していた。しかし、最近はスキューバダイビングは発達して自ら海を散策できる。しかし、水中には数時間だけしか潜っていられないので、まだまだ新生物が存在するといわれている。よって、海の生物にターゲットを絞るのもよいだろう。特に元々スキューバダイビングが趣味の方は、新生物発見という野望を立てるのも面白いかもしれない。
1：まず動植物に関する知識を身に付ける。
知識がなければ、もし新生物を発見した時「これは新生物だ！」という直感が働かないだろう。
2：ターゲットを決めましょう。
海の生物なのか、陸の生物なのか。更には海の生物ならば、海水と淡水が合流する地点に絞るとか。陸の生物ならば、昆虫特にゾウムシ、ハネカクシに絞るなど。
ちなみに、昆虫は海の生物に比べ10倍ぐらい多くの新種がいるといわれている。実際、毎年数千種（！）の新種が発見されている。ただし、昆虫といっても蝶の世界は結構調べられているので、ゾウムシやハネカクシやカミキリムシなどの甲虫が新種発見の可能性が高いらしい。
動物は嫌だって言う方は植物をターゲットにするのもよいだろう。植物の中で最も新種が発見されやすいものはキノコである。
3：遠征準備を整える。
カメラは必須だが、単に「写真をとってきました」というのでは駄目である。新種として認められるにはやはりサンプルが必要となる。さらにそのサンプルが突然変異（奇形）でないことを実証するために、2固体以上のサンプルを持ち帰るのが望ましい。
[注意]いつでもサンプルが手に入る状況ならば、サンプルを採取する前に写真で専門家に確認をとるとよい。その後、サンプルが必要ならば採取する。
4：遠征に出かける。
会社員が趣味として新生物発見を行うのも十分可能です。例えば、実際東京23区内を中心に2〜3日遠征に出かければ1種類は新種のキノコを発見している方もいる。
5：サンプル入手後について。
サンプルと共に生息場所などのデータを研究者や大学の研究室に持っていって、詳しい調査をお願いする。
[注意]サンプルを送る際、腐る可能性があるのでビニール袋に放り込んだだけではいけない。例えば、魚やキノコの場合、新聞紙でくるみ、腐らないように冷凍保存、クール宅急便でおくるとよい。
新種認定には2〜10年ぐらいかかるので気長に待とう。
もし、サンプルが新種だと研究者が認定すれば、しかるべき雑誌（専門の学術誌）に論文が掲載される。
