炭酸ナトリウム

  • =炭酸ソーダ
  • Na2CO3
  • ガラスの原料として重要である。
  • 古代から石鹸の製造に用いられていた。
  • 19世紀に入って工業的に炭酸ナトリウムが製造されるようになるまでは、天然産のものか、あるいは木の灰から水で浸出したものを用いていた。
  • 17〜18世紀にかけて、産業革命に伴って、毛織物の生産も大幅に増大した。
    • 羊毛から毛糸を作る過程で脂肪を取り除くための石鹸の需要も、それに伴って大幅に増大した。
      • 原料の炭酸ナトリウムを得るために、ヨーロッパの森林の伐採が急速に進んだほどである。
  • 18世紀中頃、フランスの科学アカデミーは、炭酸ナトリウムの工業的な製法を懸賞募集した。
    • ルブランは、食塩(塩化ナトリウム)と硫酸と炭酸カルシウム(石灰石)から、炭酸ナトリウムを合成する方法を開発して、工業化に成功した。これをルブラン法という。
    • ただし、ルブラン法は硫酸を消費し、また反応に高温を要したので、コストが高く付いた。
  • 1865年になってベルギーのソルベーが、アンモニアを用いて食塩と炭酸カルシウムから炭酸ナトリウムを合成する方法を開発した。これをアンモニアソーダ法という。
    • ソルベーの方法は、原料が食塩と炭酸カルシウムだけで済むので、コストが安く、今日でも用いられている。

参考文献

  • 『現代の化学』