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*目次 [#u69f5682]

#contents


*メモ化 [#i13e04a4]

 ''メモ化''とは、断片的な情報の量と質をできるだけ多様な形で収集整理していく文書化のことである。


*メモ化の原則 [#zcc3189a]

+情報のオブジェクト化(知識のモジュール化)
--一文で表現できる程度の内容を表現したものがひとつのオブジェクトになる。これは文だけでなく、略図や写真データも含めて情報の基礎単位に当たるものすべてを指す。ただし、プログラミングのオブジェクト化とは定義が異なることに注意。
+知識の分散協調処理化
--線形的に処理していくよりも、異なる内容を並列して調査したり、分析する方がよいアイデアや発想が生まれやすい。
+連想マップ化
--基本的なマップ構造には6つのタイプがある。後述するマンダラート式メモのことである。
+情報のチェックリスト化
--多様な内容を忘れたりしないこと、また定型的な情報を[[データベース]]化するためには内容のフォーマット形式を決定しておくべきである。


*メモの目的 [#f2db2312]

 情報をオブジェクト化する原則でメモ化する場合、次のような情報の発想・整理ができるというメリットがある。

-まとまった情報単位として後で活用できるように工夫する
--ひらめきをできるだけリアルタイムで記入する
--再利用のサイクルに乗せる
-リアルタイム製という点に重視した録音メモを取る
--状況に違いに関わらず、記録できる
--[[音声]]や[[画像]]での[[情報収集]]のときには、ICレコーダーを使ったり、ビデオを使ったりといった方法が取られる。ただし、[[著作権]]に注意。
--しかし、その方法でも後でその記録を再生して整理しなくてはならない。テープ起こしやビデオ再生には、かなり時間がかかるものである。秘書や協力者がいなければ、かえって時間がかかることになる。そのためにも、テープやビデオなどで記録しているとしても手書きのメモは欠かせない。


*メモ化の技法 [#j48147d5]

**メモ内容から見た分類と自己チェック法 [#qa43b66a]

 デボノは水平思考という発想法の中で、あらゆる要素を書き出してみることが問題解決や発想思考の基本であると述べている。例えば、決定を下す場合には、すべての特徴・価値・条件をリストアップする必要があるということを強調している。そのときに、何のための情報化ということに留意する必要がある。その目的によって、技法も柔軟に変化させなければならない。

 情報は次のように分類されるが、企画書・プレゼンテーション・報告書でも応用できる。

-事実情報(新聞・報道、法律関係文書)
--客観的な事実関係を示す情報。
-評価情報(工学関係文献、各種データ解析調査)
--形容詞が少ない文書で表現され、統計分析や多目的の価値観が与えられている。そのために客観性の高い内容である。
-推理情報(探偵、非科学分野の調査)
--事実関連情報が少ないために、最初から手がかり的なモノの推理・推測を重ねて解かざるを得ないものである。仮説演繹法(アブダクション)と呼ばれる問題解決思考が有効な手段である。
-感情情報(随筆、小説)
--随筆的な文書化が特徴であり、情緒的な内容となっている。文書に形容詞が多く、主観性の強い内容が特徴である。

 この4つの情報分類スケールでチェックすると思い入れや主観性の強い文書を識別できる。ビジネス関係の報告書では、そのような主観的な内容では通用しないことも多いので注意しなければならない。


**キーワード中心のメモ化 [#z345aa83]

 内容に応じて、また後でそれをどの程度処理するかを考慮して、メモ化のタイプを選択するとよい。例えば、次のような内容の整理期間を考慮した記述レベルの分類ができる。

-「感想程度の内容」+「数日間で整理」
--ほとんどキーワードのみ
-「感想程度の内容」+「数ヶ月で整理」
--状況説明とキーワード
-「論説文の内容」+「数日間で整理」
--固有名詞+キーワード+述語
-「報告書の内容」+「数ヶ月で整理」
--具体的な記述+キーワード


**マンダラート式メモ [#facf4b97]

 マンダラートとは、仏教の金剛曼荼羅をベースにしたメモ学である。マンダラの真中のマスを8個のマスを取り囲み合計9個の四角のマスがある。

#img(http://security2600.sakura.ne.jp/main2/image2/memo1.jpg)
#img(,clear)

 テーマや一番関心のあることを真中に記入して、強制的にそのことに関して浮かんでくる連想を周りのマスに記入していく。縦を空間軸にしたり、横を時間軸にしたりといった工夫ができる。内容を3項目ずつ違う視点で記入することによって、全体としてまとまった関係図を作ることができる。認知的な記憶という面から見て、小項目作りのパターンからして、「3」を基準に組み立てていることは注目できる。

 関連する重要事項を9個前後の情報のユニットにして、リストアップする。すると、次のような型の関連図解を作ることができる。

#img(http://security2600.sakura.ne.jp/main2/image2/memo2.jpg)
#img(,clear)

 それぞれ何を意味して表したいのかで、パターンも違ってくる。情報をまとまりのないメモで散らすより、このようなフォーマット化をして目的・内容別に整理すれば、わかりやすい[[データベース]]にもなる。

 また、マンダラの特徴は、周りの8個のマスの一つ一つが、さらに9個に分割でき、そこに書かれた事柄が、詳細化できる。周りにできた一つ一つもまたマンダラになっていき、このような手順を繰り返すと無限の表現が可能となる。

#img(http://security2600.sakura.ne.jp/main2/image2/memo3.jpg)
#img(,clear)

 この技法が優れているのは、思考しているときは、9個のマスだけを注目しておけばよいことだえる。全体と部分との認識において、G.ミラーのいうマジックナンバー7±2(人間の短期記憶の数)と一致する。


**情報端末機によるメモ化 [#zdc3e9a2]

 ノートPCやPDAの利用により、定性情報がデジタル化できるならば、文書作成の方法も大きく変わるはずだ。電子メールなどの利用は次のような自由度を与え、情報交流の壁を取り外していくものといえるだろう。

-人の自由度
--受信者(発信者)がいなくても情報を送れる
-距離の自由度
--距離に制限なし
-時間の自由度
--いつでも送受信ができる
-記録の自由度
--会話の構造化・共有化ができる
-情報の自由度
--デジタル化により多様なモードに加工・編集できる


*参考文献 [#z3f2a23c]

-『コミュニケーション技法』