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*目次 [#v690b804]

#contents


*法令の基本 [#k0e42d78]

-新法優先の原則 
--新法は旧法に優先し、同一の事項については新法の規定が適用されるという原則がある。新しい法律は一般に古い法律に比べると厳しい内容を持つものが多いので、厳しい規制の適用を受けることが多くなる。消防法はほとんど毎年改正され、そのたびに段々と厳しくなっている。 
-法律不遡及【ふそきゅう】の原則 
--法律が制定されると一定の期間(半年が多い)を置いて施行になる。法律施行前に犯したその法律の違法行為は問われることがなく無罪であるが、施行後はそうはいかない。法律の効力は法律施行前に遡って及ばないというのが、法律不遡及の原則である。 
-特別法優先の原則 
--法律には一般の場合に適用される一般法と、特別の場合に適用される特別法とがある。
--特別法は一般法に優先することになっているので、特別法である消防法の規定は他の一般法である法律よりずっと強く、優先して適用される。 
-以上、以下、越える、未満 
--消防法の中にはこの4つの言葉が入り乱れて出てくる。
--「以上」の否定は「以下」ではなく、「未満」になる。また、「以下」の否定は「以上」ではなく、「超える」になる。 
-許可と届出 
--本来禁止されている事項について、特別の場合にこれを解除することを「許可」という。我が国の法律には、この許可の制度がたくさんある。


*危険物の貯蔵・取扱い [#ie9e32b0]

**原則 [#p181d85a]

・消防法第10条1項は、「指定数量以上の危険物は、貯蔵所以外の場所でこれを貯蔵し、または製造所等以上の場所でこれを取り扱ってはならない」と定めている。 

[補講]オイルショックのとき、売り惜しみや買いだめなどの問題が起こったが、これを禁止する法律がなく野放し状態であった。そこで、この第10条1項を適用して、石油類を山の中に隠している悪徳商人を摘発したことがあった。 

・消防法でいう貯蔵所や取扱所という施設は、鉄筋コンクリートなどで造られなければならず、安全のため必要な設備を有し、市町村長の許可をもらっていなければならない。 

**例外 [#f3c4b8db]

・第10条1項には、「ただし、所轄消防長または消防署長の承認を受けて指定数量以上の危険物を、10日以内の期間、仮に貯蔵し、取り扱う場合はこの限りでない」という但し書きがある。ある条件下では仮に貯蔵することが認められる。これを''仮貯蔵''と呼ぶ。

・危険物を船で輸入して危険物貯蔵所に貯蔵してから色々と使用する場合、岸壁の倉庫に一時(短期間)荷揚げをしてから危険物運搬車で逐次運ぶことになるが、運搬する自動車や危険物貯蔵所は当然消防法の適用を受ける設備などであることが必要であるが、岸壁の倉庫にまで厳しい規制をかけるのも酷なので、一定条件の下で仮貯蔵することができるようにしたものである。 

・ここで注意を要する点は、次の2点である。

+所轄消防長、署長の承認がいること 
--専門家の目から見てあまり危険性の高いものである場合は承認を与えないことによってチェックをする。 
+10日以内の期間であること 
--短い期間内しかこの恩典を認めないということ。

・消防長とは、署長の上にいる人物のこと。

・似ているものとして仮使用があるが、混同しないように。