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*目次 [#n716b6f2]

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*ガソリン [#id3c28c8]

・第1石油類の中の代表的なもの。これは第4類の危険物に共通する性質の主要な部分を独占し、石油類の中でも主将格の第1位の地位にあり、危険物の資格といえばガソリンを扱うときの免許ですかと聞かれるほど、危険物全体を代表している。


*ガソリンの用途 [#e465dc39]

・ガソリンは液状の炭化水素であり、しかも炭素の数が4までのものの混合物である。 

 産地や精製法によってその組成はかなり異なるので、細かい点まで考えると、その性状には大幅な相違点がある。 

・普通、ガソリンエンジンに使用する石油製品を指して言うことが多いが、用途別に自動車ガソリン、航空ガソリン、工業用ガソリンに大きく分けられる。 

・そのうち工業用ガソリンは、JIS K 2201で次の5種類に分類される。

|''分類''|''通称''|''用途''|
|1号|ベンジン|洗浄用|
|2号|ゴム発揮油|ゴム用|
|3号|大豆発揮油|油出用|
|4号|ミネラルスピリット|塗料用|
|5号|クリーニングソルベント|ドライクリーニング用、塗料用|

・ガソリンは原油を常圧で蒸留して得られる直溜ガソリンと、原油の中の灯軽油、重質溜分を分解・改質した分解ガソリンや、重質ナフサを接触改質装置によって高オクタン価にする改質ガソリンなどがあるが、直溜ガソリンは化学工業用として主に用いられ、自動車などの燃料用には分解ガソリンや改質ガソリンが用いられる。 

・自動車用や航空機用(往復内燃機関用)のガソリンは、オクタン価やベーパーロック、パーコレーション性能、酸化安定性の各性質をもたせるために、溜分や溜出温度、精製方法や添加剤を適正に選択する。 

・自動車用ガソリンは、オクタン価によって2つに分けられる。プレミアム・ガソリン(JIS K 2202の1号、オクタン価98前後)とレギュラー・ガソリン(JIS K 2202の2号、オクタン価90前後)である。

 しかし、排気ガス対策のために、1975年2年からこのオクタン価を高めるための鉛化合物(アルキル鉛)を添加しないこととされた。ただし、一部の車では鉛添加ガソリンが必要なため(バルブシートリセッションのため)、プレミアム・ガソリンは有鉛のまま残っている。現在、有鉛ガソリン使用車は日本では生産されていないため、有鉛のプレミアム・ガソリンの販売は2%以下となっている。 

・大型航空機の燃焼は、ジェット燃料である。これはガソリンから灯油にまたがる広沸点型と灯油の沸点を有する灯油型のものがあり、ここでいう第1石油類の航空ガソリンとは別である。いずれもガソリンと灯油との混合物であり、無色透明である。自動車ガソリンや航空ガソリンは、赤系統の色に着色されている。このように内部にガソリンを含んでいるものがあるので引火点も低くなって第1石油類に属する。危険性、火災予防の方法、消火の方法は、ガソリンの場合と同じである。 

・工業用ガソリンは、用途に対応した特性を持つように製造されている。つまり、原料の溶解性、発揮性、臭気、引火点、比重、色などの特性を勘案して作られている。


*ガソリンの性質 [#if03fed9]

|比重|0.65〜0.80|
|引火点|-40℃|
|着火温度|300℃|
|燃焼(爆発)範囲|1.4〜7.6%|
|蒸気比重|3〜4|
|発熱量|10,000〜12,000kcal/kg|

・ガソリンの危険性は、第1には引火点の低さにある。つまり、極めて引火しやすい。 

 原油の分溜では、一番最初に出てくるのがこれで、沸点が最も低く40℃〜200℃である。 

・蒸気比重が3〜4と重いため、蒸気が外部に漏れると低所に滞留して、空気中に拡散せず、いつまでも引火の危険が去らない。外部に漏れた場合、低い遠くに流れる。 

・爆発範囲の下限値が低いため、漏洩した場合常に引火の危険性がある。 

・ガソリンは水に溶けない。

・ガソリンの比重は0.65〜0.8であり、水より軽く水に浮かぶ。 

・ガソリンを水の中に入れると、水より軽いので浮かぶ。しかも水に溶けないため、川の表面にいつまでも漂っていて盛んに引火性の蒸気を発生する。

*ガソリンの火災予防 [#cd1848b5]

・引火しやすい物質なので、火気を近づけない、通風換気を十分にするということを第1に考えなければならない。もっとも、この2点は第4類の危険物全体に通ずる原則でもある。 

・その他に静電気の発生や蓄積を防ぐことも必要。そのためには、速い流速、激しい攪拌を避けるとともに、湿度の高い場所で取り扱うこと、接地をして放電させることが必要である。 

・容器に収納したときは密栓をし、容器からの漏洩を防ぐとともに容器の破損に注意する。 

・川や下水道、海などに流出させないようにする。

・ガソリンや灯油が火災になると、火災の熱で油は急速に蒸発し、爆発限界に達した混合気は急激な速度で燃焼する。しかし、火災の絶辺部と異なって、中央部は空気の供給が不十分なため不完全燃焼を起こし、猛烈な黒鉛をあげる。 

・炭化水素は分子全体の中に占める炭素原子の量が比較的多く、燃焼にあたっては大量のススを発生するというのが定説になっている。 

・ガソリンを始め第1石油類は、流動性が大で引火性があるため、その火災は非常に速く拡大する。しかし、消化後は再燃することはない。

*ガソリンの消化方法 [#n13cdff5]

・消化は、泡、COSUB{2};、粉末、ハロゲン化物により主として窒息効果で消火する。この中でも粉末消火器を用いる消化は有効で、消化速度は極めて速く一瞬にして消えるが、周囲の容器や電気が加熱しているとそれが点火源となって再び着火する。 

・ガソリンは大量のすすを発生しながら燃え上がるが、窒息効果による消化法によって消すことができるのが、ガソリン火災の特徴である。