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  • 在庫管理 へ行く。

*目次 [#kb9bec3c]

#contents


*在庫管理 [#y3c32e9a]

 在庫管理では、在庫切れによる損出と、在庫管理費用(発注費用と保管費用)を勘案して最適な発注方式を選択しなければならない。


**在庫管理のトレードオフの関係 [#kcd1060f]

 在庫量を増やすと品切れ損失は回避されるが、一方で例えば金利負担や商品の破損などの保管費用が余分にかかってしまう。逆に、在庫量の削減は、品質費用は改善されるが、他方品切れ損失が悪化し、サービスの低下、発注費用の増加などが生ずる。

 在庫管理の問題は、以上のような損得のバランス(この関係をトレードオフという)を考慮して、在庫総費用の最小化を実現する最適な発注量を決定する点にある。

#img(http://s-akademeia.sakura.ne.jp/main/image8/zaiko1.jpg)
在庫量と諸費用
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*各種発注方式 [#n966651a]

**定期発注方式 [#td69655f]

 発注間隔(事前に決定しておく)は一定で、発注量をその都度決める方式。あらかじめ決めておいた発注間隔で、発注日に需要予測を行って発注量を決める。

#img(http://s-akademeia.sakura.ne.jp/main/image8/zaikokanri2.jpg)
#img(,clear)

 この方式によれば、需要変動に対応することができる。この場合、発注量は次の式により求められる。 

(発注量)={(発注間隔+調達期間)の需要推定量}−(現在の注文残)−(現在の在庫量)−(安全在庫) 

 ここで、安全在庫は次の式により求められる。

(安全在庫)=(安全係数)×√{(調達期間)+(発注間隔)×(需要の標準偏差)} 

 この''安全在庫(安全余裕)''とは、調達期間の延長や需要増大などの偶然変動による在庫品の品切れを防止するために、推定される需要量よりも計画的に多く保有する在庫量を意味する。 

 この在庫管理方式では、少品目数で高単価の品目が対象となる。


**定量発注方式(発注点方式) [#s8b74863]

 発注量は一定で、発注間隔は決まっていない方式。あらかじめ決められておいた在庫量(発注点)以下になったときに、発注する。発注量は、年間の総在庫費用を最小にする経済発注量(最適発注量)である。このため、発注間隔をあらかじめ設定する必要がない。

#img(http://s-akademeia.sakura.ne.jp/main/image8/zaiko3.jpg)
#img(,clear)

 発注点は次の式により求められる。 

(発注点)~
=調達期間中の平均需要量+安全在庫~
=(最大調達期間)×(単位期間の平均需要量)+(安全係数)×√{(最大調達期間)×(需要の標準偏差)} 

 ここで安全係数は次の表によって決定される。

|安全係数|2.33|1.95|1.65|1.28|
|不足の確率|1%|2.5%|5%|10%|

 この在庫管理方式は、多品目数で低単価の品目が対象となる。


**2ビン法(二棚法) [#p0348339]

 発注点方式の一種。二つの棚に在庫があると考えて、一方を先に使い、それがなくなったらもう一方を使う。その間になくなった棚の分を発注する。


*発注方式の選択 [#f2a27718]

 どの発注方式で管理するかは''ABC分析''によって決定する。ABC分析とは、在庫品目を年間在庫金額の多い順に並べ、年間在庫金額の累計を計算する。このときはパレード図を作るとわかりやすい。累計額の50〜70%をAランク、70〜90%をBランク、残りをCランクとする。

 各ランクによって、次の管理方式を適用する。

|Aランク|最も重要な在庫品なので定期発注方式で管理する|
|Bランク|主に定量発注方式で管理する|
|Cランク|重要度は低く、定量発注方式・2ビン法などで管理する|


*経済的発注量 [#s3d120e4]

 ''経済的発注量(Economic Ordering Quantity:EOQ)''とは、一定期間における保管費用と発注費用との和を最小化する1回当たりの発注量のことである。

 次の式で求めることができる。

最適発注量=√{2×(年間平均需要量)×(1回当たりの発注費用)/(単位当たりの年間保管費用)} 

 発注量の関係である年間在庫総費用を発注量を微分して0となる値を求めれば、費用最小となる経済的発注量が得られる。 

 この主なプロセスは次のようになる。

総費用=(保管費用)+(発注費用)

*欠品率 [#z6cb33d7]

-在庫管理の良し悪しを測る物差しの1つ。
-客からの注文があったときに、希望の製品を希望通りの日付と希望通りの数量で出荷できず、注文を満足できないケースの発生する割合のこと。
-通常は目標欠品率5%以下のように%で表す。
-商品ごとの上限とすべき欠品率と安全在庫量のさじ加減が重要。



*参考文献 [#k7e7b45f]

-『試験対策 要点整理 第2種情報処理』
-『女子高生ちえの社長日記』