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  • 第4類危険物 へ行く。

*目次 [#m7a5e084]

#contents


*第4類の危険物 [#v0390769]

・第4類は、石油、ガソリンなどのように、そのすべてが有機化合物であり、常温常圧の元では、固体や気体の形では存在しない物質である。 

・そして、常温常圧下、この液体は盛んに可燃性の蒸気を発生させる。この蒸気は酸素と結びついて激しい燃焼する性質を持っている。ときには爆発も起こす。 

 第4類が危険物として指定される理由はここにある。この危険性は液体そのものよりも、むしろこの蒸気(気体)にある。


*第4類の分類 [#qbcc2d24]

 次のように分類される。

-特殊引火物 
--ジエチルエーテル
--二硫化炭素
--アセトアルデヒド
--酸化プロピレン 
-第1石油類 
--ガソリン
--ベンゼン
--トルエン
--酢酸エチル
--メチルエチルケトン
--アセトン
--ピリジン 
-アルコール類 
--メチルアルコール
--エチルアルコール
--プロピルアルコール
--イソプロピルアルコール 
-第2石油類 
--灯油
--軽油
--キシレン
--酢酸
--クロロベンゼン 
-第3石油類 
--重油
--クレオソート油
--アニリン
--ニトロベンゼン
--エチレングリコール
--グリセリン 
-第4石油類 
--ギアー油
--シリンダー油
--タービン油
--可塑【かそ】剤 
-動植物油類 
--ヤシ油
--アマニ油


*第4類の危険物に共通する特性 [#a4aaf66c]

・第4類の危険物は、可燃性液体である。よって、これら危険物には液体特有の性質を共有しているといえる。 

 また、可燃性であるということは、可燃性物質としての性格も持っている。 

・まず、液体としての特性とは、一体何を指すのだろうか。 

 そのひとつは重さである。他の物質との重さの比較である。特に水との重さの比較、即ち比重が重要である。 

 次に、液体であるから、その液体が水溶性か不溶性かということも重要な点である。 

 さらに、可燃性物質という点から考えると、燃焼の状態や燃焼の際の危険性などを考えることも重要である。 

・第4類の危険物に共通する特性は次のようなものである。

-水よりも軽い 
--ほとんどの第4類の危険物は水よりも軽く(比重が小さく)、水に溶けない性質を持っているので、水に浮く。
--水に浮かぶということは、水と一緒に散布されたときに常に水の表面に危険物が存在しているということである。引火の可能性や消火の方法に特殊な性格をもたらすということを意味する。 
-水には溶けない 
--水よりも軽く、しかも水に溶けないという第4類の危険物の性質は、その消化に水を利用できないという制約を作る。 
-蒸気は空気よりも重い 
--第4類の危険物の大部分は水より軽く、その蒸気は空気よりも重い物質である。
よって、水には浮かぶが、その蒸気は空気中では沈む。
--一般に空気よりも軽い気体は、次第に拡散する傾向を持っているが、重くて下方に沈むものは、あまり拡散することなく、水のようにより低い場所に流れ、凹みなどにかたまって滞留する傾向がある。
--LPガスなど空気よりも重い可燃性ガスはいつまでも低所に留まっている。つまり、いつまでたっても危険は去らないというわけである。 
-極めて引火しやすい 
--第4類の危険物は程度の差こそあれ、いずれも引火しやすい物質である。引火点以上に温まれれば容易に引火する。
--そもそも第4類の危険物は常温常圧で液状になる物質であり、液温が引火点以上になると液表面から引火性の蒸気が発生する。この引火性の蒸気は、他の可燃性物質と異なり、小さなエネルギーによっても容易に火が付く。
--また、この引火性の蒸気は空気とわずかに混合しても燃焼する。この点も第4類の特徴であるが、極めて引火しやすい特性と密接な関連性があり、この特性はセットで出題される場合もある。
--危険物は、液温が貧家店以上に暖められると蒸気の発生量が多くなり、短時間のうちに爆発の下限界濃度の混合気体を精製することになる。
--また、引火性の蒸気は空気より重いため、低く遠くに流れるという性質がある。これも引火する機会を多くしている。意外なところにある意外な点火源によって引火爆発をする。
--危険物にはそれぞれ特有の臭いがあるが、低い場所を流れていくため、比較的高い場所にある人間の鼻には感じにくい。 
-電気の不良導体である 
--第4類の危険物は程度の差こそあれすべてこの特性を持っている。
--電気の不良導体であるということはとりもなおさず、静電気が発生しやすく、また蓄積されやすいということに通じ、燃焼の3要素のひとつである酸素さえあれば、この状態はいつでも燃焼可能な態勢にあると言える。 
-その他 
--液体であるため流動性があり、火災のときには燃えながら広い範囲に流れる。
--着火温度の低いものもある。
--特殊なケースであるが、自然発火するものや禁水物質があることも危険物の特性と考えてよいだろう。


*第4類の危険物に共通する火災予防 [#g6fa39c9]

**火災予防の方法 [#dfd90ed2]

・引火させないためには、点火源を取り除くということと引火性の蒸気を発生させないということしかない。法令においても、第4類の危険物の取扱いはこの2点に絞り込まれていて、火気厳禁と漏洩防止にその重点が置かれている。 

・具体的には次のような方法が挙げられる。

-点火源に接近することを避ける 
--特に可燃性の蒸気が滞留する可能性のある場所では、火災を発する機械器具の使用を避けるとともに、高温になると点火源となる恐れのある物品を遠ざける必要がある。
--また、このような危険個所の電気器具は防爆構造のものを使用することが義務付けられている。 
-静電気に注意する 
--点火源のひとつである静電気は、絶対に発生させないようにすることが大切である。
--発生した静電気は速やかに他へ逃がすようにしなければならない。 
-貯蔵容器は密閉する 
--危険物を外部に漏洩させないための第1の条件は、密閉容器の中に貯蔵することである。まず引火性の液体は、必ず不燃性の容器の中に入れる。不燃性容器の中でも、強度の大きい鉄製の容器がよく使用される。貯蔵する場所は、通風換気の十分な耐火構造の建築物にする。
--危険物の貯蔵に当たっては引火点以下に保つことが必要であるが、引火点が高温以下の物質については、密閉した容器に確実に収納することが大切である。
--引火点以下に保つことが難しい場合は、なるべく冷所に貯蔵し、しかも温度の上がらない処理が必要である。
--容器の材質は法令で定められているが、第4類の危険物の容器としての鉄製のもの(厳密には鋼鉄製で、炭素との合金)やコンクリート製のもの、プラスチックを利用したものがある。それぞれ危険物の性質に応じて使い分ける。 
-通風換気をよくする 
--容器を完全に密閉したとしても、ごくわずかだが蒸気に漏れることがあるし、容器のふたをあけたときに外部に漏れてしまう。また、取扱い時にも、かなり外気に触れて大気中に漏れていくし、取扱いミスによって床面などにこぼした際には大量の可燃性のガスが大気中に漏洩する。
--このようなことを考えると、密閉の他に通風換気に頼らざるを得ない。よって危険物を取り扱う場所には、どうしても通風換気が必要になる。
--危険物貯蔵庫の場合には、空気より重い蒸気は通風換気によって十分希薄にし、なるべく高所から排出して、貯蔵庫の外の点火源に引火しないよう配慮することが大切である。
--通風換気は自然換気によるものが大部分だが、中には強制換気(機械換気)を行う場合もある。強制換気の場合でも高所に排出させ、排出された引火性の物質を含む空気が、流れていく際中bんきは国なるようにする。 
-河川などに流出させない 
--河川、公共下水などに流出すると、水より軽い性質と水に溶けない性質によって引火の可能性が高くなるので危険である。
--また、第4類の危険物は有機物を溶かす作用が強く、河川や下水の中の有機物を溶かしたり、溶かした有機物をボール状の塊に変えたりして河川の汚濁を助長するので、河川などに流出させないようにする。
--危険物の事故のうち、かなりの部分がこの流出事故である。

**第4類の火災の消化方法 [#a24dd120]

・消化方法は、窒息消化による方法が優れている。

・消化剤としては、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物、粉末、霧状の強化剤を使用する。 

・第4類の危険物の火災は、他の火災と比較すると、燃焼の状態や燃焼から消化に至る過程がかなり異なっている。可燃性の液体のため流動性に富んでいることや、引火性があることから、石油火災は極めて早くまた大きく拡大する傾向あがり、大きな炎や黒煙を発生するので、燃焼中の危険物の量が少ないのにもかかわらず大きな火災の様相を呈する。 

・消火器を使用するときには風上に位置して、手前から奥のほうへ、ほうきではくように消化剤を噴出させる。 

・第4類の危険物のうち、例外的に水に溶けるタイプのものがいくつかある。この危険物は泡消化剤の泡を溶かすので、泡がつぶれてしまって窒息消化をすることができない。このような危険物の消化には、水溶性の危険物に使用しても泡がつぶれない泡消化剤を使用する必要がある。これは一般的に''耐アルコール泡''といわれている。水に溶けない泡を作るもので、普通の泡が水の泡であるのに対して、たんぱく泡消化剤や水成膜消化剤を使用している。


*第1石油類 [#ra968e9f]

・法令では「第1石油類とは、アセトンおよびガソリンの他、液体であって、引火点が21度未満のものをいう」と決められている。なので石油という字が付いていても石油以外のものもかなりある。ベンゾール、トルオールなどを含む。もちろんガソリン以外の石油分溜製品で、引火点がこの範囲のものも含まれる。 

・第1石油類は引火点が低い点にあるので、取扱いなどにはこの点に注意する。 

・石油類などはその蒸気を空気中に蒸発させるが、引火点の関係で蒸発が開始されるときの気温には差がある。 

・第1石油類の危険性はこの発揮性にある。貯蔵、保管、運搬に共通した注意点を持っている。 

・第1石油類は特殊引火物についで危険度が高く、それだけ重要な危険物といえる。 

・また、第1石油類は第4類の危険物の代表的な性質をもっているので、取扱い方法、貯蔵方法、消火の方法、火災予防の方法について全体的にしっかりマスターしておく必要がある。

**第1石油類の物質 [#t3ad017c]

-[[ガソリン]]
-[[アセトン]]
-[[ベンゾール]]
-[[トルオール]]

*第2石油類 [#v284e8c2]

・第1石油類同様に重要な危険物である。

・第2石油類の代表として灯油がある。

・消防法によると、「第2石油類とは灯油、軽油のほか、液体であって引火点が21℃以上70℃未満のものをいう」となっている。 

 それで、灯油、軽油のほかに数多くのものが含まれている。その中にキシロール、氷酢酸、スチレン、セロゾルブ、しょうのう油などがある。 

・引火点が常温付近にあるというのが第2石油類の特徴である。 

 ガソリンほどの危険性はないものの、この引火点の特性から特有の危険性を持っている物質である。

**第2石油類の物質 [#h83288e2]

-[[灯油]](ケロシン)
-[[軽油]](ヂーゼル油)
-[[キシロール]]
-[[氷酢酸]]
-[[スチレン]]
-[[セロゾルブ]]
-[[しょうのう油]]

*第3石油類 [#va002331]

・重油、クレオソート油のほか、温度20℃の液状であるものであって、引火点が70℃以上200℃未満のものを指す。 

・引火点が高いということは、それだけ危険性が少ないということであり、その点では非常に取扱いが楽になる。しかし、逆に引火点が高いという液状を持っていることから、他の危険物にはない新しい危険性が生じる。これは第3石油類に限らず、第4石油類や動植物油類についても当てはまる共通の危険性である。 

・引火点が高い物質の消化は、次の2点が新しい問題として上がってくる。 

 重油が引火するということは、とりもなおさず液温が引火点以上になっているということである。具体的には、大体水の沸点以上になる。よって、泡消化剤や強化消化剤のような水系統の消化剤を使用すると、水分が蒸発してしまい、消化剤としての役割は果たさない。 

 消火作業に当たっている人たちに重油や消化液が飛び散ってかかったりした場合には、ガソリンや灯油と違って火傷をする危険性もある。 

・その他の第3石油類の危険性は、ガソリンとほぼ同様である。

**第3石油類の物質 [#g3abbc4b]

-[[重油]]
-[[クレオソート油]]
-[[スピンドル油]]
-[[グリセリン]](グリセロール)
-[[流動パラフィン]]
-[[冷凍機油]]

*第4石油類 [#lef64a3e]

・消防法によると第4石油類は、「ギヤ油およびシリンダ油のほか、定温常圧(20℃・1気圧)で液状のものであって、引火点が200℃のものである」とされている。 

・第4石油類には、ギヤ油、シリンダ油など引火点の高いほうの潤滑油のほか、可塑剤が含まれる。また、切削油、焼入油、電気絶縁油もこの中に含まれている。 

・第4石油類の危険性も、第3石油類と同様で、引火点が高い物質であるので、加熱しないかぎり引火しないが、一旦引火すると消化が困難であるという特徴を持つ。 

 第3石油類よりも引火点が高いだけ消火の困難の程度は高くなる。 

・潤滑油のうち第3石油類に属するものもいくつかあるが、同じ潤滑油でも第4石油類に属するものもある。

*動植物油 [#kf3440fd]

・動植物油とは、動物や植物から取った油のことである。

・法令では、「動植物油は1気圧20℃で液状である動植物油であって、不燃性容器に収納密栓されかつ貯蔵保管されているもの以外のものをいう」となっている。 

・バターやラードを思い浮かべるかもしれませんが、これは動植物油には含まれない。まず動植物油は危険物として扱われる場合には液体だけであるということが大切である。 

・動植物油は、第3石油類、第4石油類と同様引火点が高いため、消化に当たっての危険が出てくることも重要な点である。 

・さらに、動植物油には自然発火する特異な性質がある。 

・動植物油のすべては比重が1以下で、水より軽い。

・引火点は200〜300℃くらい。

・水には溶けない。