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*どこで溺死したのか [#i99378ef]

 水中の微小生物は犯罪捜査官にとって極めて貴重な情報源となる。特に、珪藻【けいそう】と呼ばれる小さな藻は、細胞壁にシリカ(ケイ酸)を含んでいるが、これが重要な手がかりになることが多い。

 例えば、死体の体内にこの珪藻が存在しているかどうかで犠牲者がおぼれて死んだのか、それとも水に投げ込まれる前にすでに死んでいたのかなどがわかる。川や湖のような天然の水の中で溺れ死んだ場合、肺臓の中、時には血液の中にも珪藻の存在が認められるが、水に投げ込まれる前に死んだ場合、肺には珪藻が見あたらないからである。

 また、死体が溺れた場所が全く別の地点で発見されることがある。このような場合、司法科学者は死体の中の珪藻を分析して、その生育している場所の範囲を特定することもできる。