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*目次 [#kc78db8a]

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*被害者学 [#t3624e19]

-[[ナチス]]の迫害を逃れて[[アメリカ]]に亡命した[[ドイツ]]の犯罪学者H・ヘンチングは、貧しくて無力な移民が被害者になりやすいという体験から、弱者の存在がそれを襲う犯罪者の狼を作り出すという被害者学の先駆となる学説を1948年に発表した。
-E・ロナーが行った187人の被殺害者の分析によると、その6割弱が女性であり、加害者は9割以上が男性であった。
-実際の犯罪においては被害者と加害者の関係はもっと複雑で、被害者は常に弱者という図式は成り立たない。
--傷害・殺人事件において被害者が実は加害者を挑発していることもある。
--弱者が強者による圧政に耐えかねた結果、強者を殺すこともありえる。
-被害者学という分野が確立化したのは、イスラエルの弁護士B・メンデウソーンが提唱した以降からである。



*被害者の分類 [#j8b5505f]

-体格が小さく、しかも女性であれば、被害を誘発しやすい。
-加害者が欲しがる大金や貴金属をもっていれば、当然ながら被害者になりやすい。


**樋口幸吉氏によるリスト [#edeea019]

+知能が低いと見られる者や体力的に劣っている者
+不安や心配事があって不安定な気分の者
+意気消沈して投げやりに見える者
+孤立しているか無所属状態にある者
+弱身を持っているか自信をなくしている者、もしくは虚勢を張っている者
+いばり屋、暴君タイプ、ほら吹き
+酔っ払い、薬物中毒者
+追い詰められてわらも掴みたい気分でいる者
+欲張り
+浮気者


**メンデルソーンによる分類 [#a18a2178]

 メンデルソーンは被害者の加害者に対する責任性の重さから次のように分類した。

+加害者に対して完全に無責任な被害者
--例:通り魔事件の被害者
+加害者に対して同等の有責性のある被害者
--例:心中事件で生き残った者
+加害者よりももっと責任のある被害者
--例:挑発的すぎるグラマーのような誘発的被害者、交通事故や工場災害を繰り返す不注意による被害者
+もっとも有責性の強い被害者
--正当防衛で殺された被害者(一歩間違えると加害者となった可能性の大きい被害者)、欺瞞的被害者(無意識的な被害者)、妄想的な被害者


*参考文献 [#bcc34370]

-『犯罪の心理学 なぜ、こんな事件が起こるのか』