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*目次 [#r70ef4a7]

#contents


*ADLSLモデム [#w6a4c365]

-ADSLの伝送方式を使って通話ができる装置のこと。
-ADSlは常時接続環境であるため、PPPが運用中かどうかを確認するためにKeep Aliveといった機能を用いている。
--Keep AliveはPPPセッションの正常性を確認し、PPPセッションに異常が認められた場合は強制的にPPPセッションを切断するための機能である。
--これにより、実際には故障などで使われていないPPPセッションが切断されず、装置に保持されたまま持ちきりになる状態を防止する。
-ADSLモデムはダブルスペクトラム方式の場合、26kHz〜最大2.2MHz(クワドラブルスペクトラム方式の場合、最大3.75MHz)という広い周波数帯域を使用する。
--一方、[[アナログモデム]]は電話交換機を使って伝送されるため、音声用の帯域しか使わない。加入電話の[[交換機]]は、音声帯域である0.3k〜3.4KHz程度までの帯域しか使わない。
-ADSLモデムで使用する周波数帯域は、約4KHzごとに細かく区切り、それぞれの周波数帯域にデータを乗せて送信する。
--このように細かく区切った周波数帯域のことを''ビン''と呼ぶ。
--1つのビンの周波数帯域は0.3k〜3.4kHzだけの周波数帯域を使用するアナログモデムが使用する帯域よりも若干広くなっている。
-[[ルーター]]を介さずに、ADSLモデムとPCを直接接続する場合、[[IPアドレス]]を自動的に取得できるように設定することがある。
--これは一般的なISPの場合は、プロバイダの[[DHCP]]サーバーから、[[インターネット]]に接続するためのグローバルIPアドレスが割り振られるためである。
-自動的にデジタルからアナログに変換する際の変調方式を、ノイズに強い方式に変えて伝送速度を下げる。
--それでもあまり距離が離れすぎると、ADSLを利用できないこともある。
-一般的にADSLの伝送距離は4〜5kmが限界といわれている。
--これがADSLからFTTHに変わっていく主要因だといわれている。

*ADSLモデムの分類 [#cb02a60b]

**設置場所による分類 [#pdaf1d94]

-ATU-R
--宅内に設置するADSLモデム。
--ATU-Rはエンドユーザー宅内に通常1台設置する。
-ATU-C
--電話局内に設置するADSLモデム。
--ATU-CはATU-Rと対向で必ず1台設置される必要がある。
---つまり、エンドユーザーが1,000人いれば、1つの局内に1,000代のATU-Cを設置することになる。しかし、実際には複数のATU-Cを設置する代わりに、[[DSLAM]]という装置を設置するのが一般的である。DSLAMはATU-Cを複数台分収用する装置である。

*アナログモデム vs. ADSLモデム [#jd9fb835]

-アナログモデム
--伝送の際に、0.3Hz〜4kHz以下の狭い周波数帯を使う。
-ADSLモデム
--伝送の際に、数十kHz〜数MHzという広い周波数帯を使う。
---そのため、ADSLモデムの方がより高速な伝送ができる。

[補講]アナログモデムが4kHz以下の周波数帯に限定されるのは理由がある。

 それは宅内に引かれているメタル回線はあくまで電話用として敷設されたものであり、その用途を電話としてのみ利用されることが前提となっているからだえる。用途が電話なので、このメタリック回線で送信するデータは人間の音声である。人間の音声は、周波数にすると4kHzの範囲内の収まるといわれている。

 また、一般の加入電話の場合、音声は電話から電話局に設置された電話交換機までの間を、音声の周波数を用いてアナログ通信を使う。電話交換機はアナログ信号を受信し、アナログ・デジタル変換し、デジタル信号として伝送路に送信する。デジタル信号は通話相手が属する電話交換機にたどり着き、デジタル・アナログ変換され、通話相手の電話までアナログ信号で伝送する。~
 このように、電話交換機は音声の周波数分だけを伝送する機能を持っている。

 よって、アナログモデムが音声の周波数以上を使ってアナログ通信を試みても、電話交換機側で音声周波数以上はデジタル変換されないため、伝送されない。そのため、アナログモデムでは、4kHz以下の範囲内での周波数で通信を行うように設計されているのである。~
 4kHzという狭い帯域幅でのデータ伝送を試みようとした場合、現在のモデム技術では56Kbpsが限界となっている。 ◇

*ADSLモデムの電源投入時 [#vff3b297]

-ADSLモデムの電源を投入すると、しばらくの間、Linkランプが点滅する。
--このとき、ADSLモデムと電話局のDSLAMとの間で、互いの機器の確認を行い(これを''ハンドシェイク''という)、実際の通信速度を決める(これを''リンク速度のテスト''という)。
-これらの処理が完了すると、Linkランプが点灯に変わり、通信を行うための準備が完了する。

**ハンドシェイク [#hcc148bf]

-ADSLの規格や、機器に関する情報をやり取りする。
--機器に関する情報とは、機器のメーカー、最大通信速度、最大出力などである。
-これらの情報をやり取りすることで、双方d絵通信が可能かどうかをチェックする。

**リンク速度のテスト [#l5f3632d]

-通信に使用するそれぞれのピンに混入するノイズの状態を調べ、各ピンにどのくらいのビットが乗せることができるかが決定する。
--ノイズが多いピンは割り当てるビット数が少なくなる。
-ノイズが多い場合や信号が減衰している場合は、それぞれのピンに割り当てるビット数が減り、その分通信速度が落ちてしまうことになる。
-ノイズや信号の減衰が激しい場合は、リンク速度が確定できず通信不能になってしまうことや、リンク速度の確定までに長い時間かかることがある。

*参考文献 [#x03a097e]

-『Windows7ネットワーク逆引き大全』
-『わかりやすいADSLの技術』
-『みるみるネットワークがわかる本』